皆様、こんにちは。 沈再文です。

私は1946年上海に生まれました。父、沈金林は、中国合肥市気功協会副会長と上海市気功研究所の顧問を務め、太極拳と気功の指導でも有名な武術家でした。父の影響があって、私は6歳から武術を学び始めました。一番最初に学んだのは、三大内家拳の一つである形意拳です。形意拳は、父の友人であった郝湛如という師について学びました。この郝湛如という武術家は、山西派の形意拳の名手で「大宋先生」とも言われる程の名人であった宋世栄先師の弟子で、実戦経験もかなり豊富で、軍閥閻鍚山の保鏢を務めていた人物です。そして13歳になった時に、私はこれまでの形意拳に加えて太極拳、そして気功を学び始めました。太極拳は楊式の中架式と言われるものです。ここでは、楊班候、楊健候、楊澄甫の教えを受けた田兆麟、そして父沈金林が師となりました。16歳頃、上海で「八卦王」の看板を家の玄関にかけた王壮飛老師に学び始めました。王先生は、宮宝田先師から、董海川、尹福直伝の八卦掌の精髄をみっちりと学んだのです。八卦掌は円滑、迅速、巧妙なる転換と千変万化な技撃で竜のような動きを特長とし、まさに美と柔の芸術です。中国拳法の中でもその技法の深奥を極め、精髄を体得することは困難とさえ言われ、神秘的に捉えられる武術です。

 1984年から1987年まで、大阪大学医学部に留学した時、私はさまざまな大学、専門学校、協会などで気功を教えました。1987年、私はカナダに行きました。カナダ、アメリカの各地で気功、中国医学だけでなく、太極拳などの三大内家拳も伝授しました。1993年、再来日後、武術教室も作って、八卦掌をはじめ、形意拳、太極拳も教えました。今日まで八卦掌四段5人、三段以下各数名を養成しました。今後、八卦掌四段になった私の弟子たちは、この八卦掌などの技法を皆様に紹介、伝授することになっています。あなたもこんな神秘的な武術の奥義を学んでみませんか。我々は心からお待ちしています。

                   

2001年10月吉日 沈再文

 

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