私と八卦掌
40歳代 男性
私は兵庫県警に勤務している46歳の男性です。職業柄、若い頃には色々な武道に汗を流しそれなりの実績もあげることができました。しかし、40歳代になってからは体力の衰えもあり次第に武道から遠ざかってしまい今では年相応の中年オヤジになってしまいました。
こんな時に出逢ったのが“八卦掌”という中国武術でした。きっかけは46歳になった年に、書店でふと目に付いた秘伝という武道雑誌を見ますと、道場紹介のコーナーがありその中に八卦掌高砂教室が出ていた訳です。
話は変わりますが、私は学生時代に読んだ拳児という中国武術を題材とした漫画が大好きでいつか中国武術を習ってやろうと思っていましたが、私の居住する近辺では全く教室などはなく仕方なく他武道に励んだのです。
私はこのように中国武術を習いたいという夢を捨てきれず早速八卦掌教室の見学に行きました。先生は30歳代の少しブルース・リーに似た男性でもの凄く真摯的な方でした。
初めて八卦掌の練習風景を見ての印象は円周上を変わったポーズを取り回って行くもので何かダンスを踊っているように見え滑稽に思ったのは事実です。
私は武道経験があった為、最初は「これなら簡単だ。私でもやれる。」と思い体験練習に臨んだのですが見るのとやるのは大違いで自分のバランス感覚のなさや体の硬さに思い知らされました。
練習後、私はすぐに入門することにしました。何故、すぐに入門したのかと言いますと先生の暖かそうな人柄にひかれたのも事実ですが、先生が言われた“老若男女の誰でもが出来る武術です”という、試合形式の武術しか知らなかった私には“誰でもできる”という点に感銘を受けたからです。
入門してから6ヶ月、私自身の八卦掌を習っての成果は、
○ 足腰が強くなり疲れにくくなった。
○ 体重は2kg位しか減っていないが体がしまってきた。
○ 体の柔軟性がアップした。
等があげられます。仕事柄、何時間も立つことが多いのですが今迄と違いほとんど疲れが残らず短時間の練習でよくこれだけ体力が向上したものと自分でも驚くほどです。
最後になりますが八卦掌の魅力は、
○ 人と競い合うスポーツではない。
○ 老若男女の誰もがマイペースでやれる。
○ 健康の為になり護身術として充分に役立つ。
などがあげられますが、やはり教室の雰囲気が良くて楽しいことが一番であると思います。
現在の心境としましては良い老師や仲間に出逢った事に感謝し八卦掌を続ける所存です。