私の八卦掌入門篇 !
40歳代 女性(主婦)
大変運がよかったのだ。偶然にも八卦掌との出合いがあった。入門して9ヶ月目になる。日本では稀有な八卦掌の教室が真近にあるのだから幸運だった。
見学に行き、次の週に体験をさせてもらい、そのまま入門するところとなる。動機は、自分のからだの事だけに向かう時間がほしい、という衝動にかられての事だった。
初めての体験の後のアンケートに感想として力強さと同時に動きのしなやかさがある事の不思議さ″を書かせてもらった記憶がある。その後の短い経験の中でも常々、この力強さとしなやかさが八卦掌では同義語なのではと感ずる事がしばしばあるのだ。柔らかさが力を生むという事だろうか。
ところで入門してから何回かにわたり、歩く稽古をした。真直ぐに立ち、足を上げて、降ろす。右足、左足、と交互にくり返す。これが出来たら前へと歩を進める。他に何も考えなくていい、快感だった。足を上げ下げすることだけに集中していられる事の心地よさを味わえる快感。また、教室には初心者から上級者まで様々で、経験に応じて一人ひとりの課題が違うので競争を強いられることも、コンプレックスを持つ機会も少なくてすむ。
そして、先輩たちの動きを観ることが出来るので、これは半年後、一年後の自分の姿を観透すことにもなり、安心して自分の課題に取り組める理由ともなっている。
先に触れたように、九ヶ月が過ぎようとしている今、最も感動的なのは、がむしゃらにがんばらなくても、いつの間にか足腰が鍛えられている事を生活の中で発見できることである。あんなに重く感じていた身体が動こうとする意欲を感じるのだ。階段をあがる足が軽く、かけあがろうとする。子どもと鬼ごっこをして走り出そうとする。また走っていることがとても楽しい。つまり若くなったという事だ。がむしゃらにならなくても済むわけは、指導の先生の観察眼によるのではないかと考える。一人ひとりに応じた到達目標と課題が適切なのだと思う。だから生徒は無理せずとも安心してその日の課題に取り組んでいたらいい。素直に続けてさえいれば、ある日こんなことが出来るようになった自分を見つけて驚く事になる。本当に、その気になればいくつ(何歳)からでも始められる運動でありながら大変奥が深いという魅力を感じています。終わりに具体的な効果と思われるものを書き添えます。・・・・・・・ご指導くださる先生と教室を紹介してくれた友人に感謝しつつ。
追伸
自己免疫疾患があって、7年程、脈拍が1分間に85〜90くらいあって例えば駅の階段はとてもしんどいものでした。それが最近ではとても楽なのです。よく眠れるので目覚めもいいですし、脈を診ると70で一定しています。1分に15回減ったとすると1日では21600回分心臓をカバーしてもらった事に!と思わずわくわくしながら計算してしまいました。
私の八卦掌入門篇 !